アクション映画にR12指定はやりすぎだろうに。だいたい人が死に過ぎだし、しかもそれがほとんど「銃殺」である。それは違うだろう？トラックから落ちるあのシーンは見事というより他なく、『マッハ！！！！！！！』のときも思ったが、本っっ当に死人出てないか？あの撮影。頭をポリポリ掻きながら「マイペンライ」とか言われそうで怖くて誰も訊けないと思うが。

ジャッキー・チェンがスターダムに駆け上がったのは、アクションの賜物だったが、そこには必ず「夢」があったし、その「夢」は必ず「ハラハラドキドキ」とセットになっていた。しかもそれが、命がけで撮った生身のだったからだ。

だから、それを基本に忠実な形で再現した『マッハ！！！！！！！』は傑作だったのだ。

しかしこの作品は、そこから単純に「命がけのアクション」だけを取っただけなのだ。だからそこに「夢」はなく、殺戮と恐怖しかない。あと大人には失笑な。なんだよあのミサイルの発射システムのお粗末さは。とりあえず2匹目のドジョウを狙うなら、もう少し真面目に狙って欲しいのだ。スタントマンもあれじゃ犬死にだ。

いや、死んでないんでしょうけど…たぶん。