特にスリルも興奮もあったわけではないけど、見終わってあー楽しかったなーって思える。映画っていいなと、思えて楽しい気分で映画館を後にできる。そんな映画だった。

それに、原作は読んでいないけど、たしかに江國さんの空気を感じられる。あぁ、あの人の書いた話なんだなぁというのがよく伝わってくる。一人で、わかるよわかる、と映画見ながら思ってた。

印象的だったのは、場面の切り替わる時に入る画。 冒頭の自転車を真上からのシーン、小学校で階段の踊り場の窓から緑と子供たちが見えるシーン、空を大きくとった新幹線の移動シーン、海水浴前の海と風車（…かな？）のシーン。どれも写真的な構図…というか、自分の撮りたい写真・好きな構図に限りなく近いので、見ていてとっても楽しかった。それ以外でも、この監督の画の撮り方は好きかも。

あと、「MDはいらないの」（だったっけ？）のシーンが好きだ。

そして、兄弟の部屋。いいなー、あのぎっしり詰まった本棚。ぜひとも遊びに行きたい。そしてカレーをご馳走になりたい。…というか、あんな友達が欲しい。