[コメント] 嫌われ松子の一生(2006/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
心理学用語に「OK牧場」(決斗じゃないよ)という言葉がある。
簡単に説明すると、人間には心に4つの領域があって、 (専門家じゃないので間違ってたら教えてください)
1. I am ok, You are ok タイプ 自分にも他人にも肯定的
2. I am ok, You are not ok タイプ 自分には肯定的だが、他人には否定的
3. I am not ok, You are ok タイプ 自分には否定的だが、他人には肯定的
4. I am not ok, You are not ok タイプ 自分にも他人にも否定的、いわゆる破滅タイプ
人間の性格はこの4つのタイプに大まかに分けられるというのだ。
松子は典型的な、絵に描いたような4タイプである。 自分のことを信じられない。 (自分は愛されていないと思い込んでいたり、自分には帰るところがないと思い込んでいたり) せっぱ詰まると自分の不幸をすぐ他人のせいにする。 (可愛がられなかったのを妹のせいにしたり、窃盗事件をリュウくんのせいにしたり)
4タイプの人間はいつも被害者だ。 身の回りに起こることすべて他人のせいだし、決して幸せな人生など送れない。 小さい頃に親からの愛情があまりに不足すると、 4タイプの人間になってしまうことがある。 根本的には親の愛情が与えられなかった被害者だ。 だから松子は愛を求め続ける。
物語はとても悲惨で、 僕には松子が最終的には幸せだったなんて到底思えない。 そりゃ周りの男からすれば、松子に幸せをもらった人もいたかもしれないが、 それはあまりに男の都合だ。 松子は死ぬ瞬間も、「なんで?」って思ったハズだ。 人の価値は誰かに何をしてあげられたかってことだけじゃぁない。 自分がどれだけ幸せだったかも絶対に重要だ。
死後の世界があるなら、 妹にただいまを言ってもらって幸せを感じられるかもしれないけど、 僕は死後の世界なんて信じられないし、 やっぱり松子は最大限不幸だ。
でも、でも、でも、 なぜか上映後に松子に会いたくなっている自分がいた。 (これは瑛太に対する共感なのか?) とにかくすごく心に残る映画だった。 そういえば今お付き合いしている人もどれかといえば4タイプだ。 一緒に見に行ったけど、どことなく松子に似ている。
俺ってば不幸になっちゃいそうだね・・・w どんな心理テストやっても俺って1タイプなんだもんww だれか彼女をもらってやってください(爆)
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