[コメント] 一人息子(1936/日)
貧乏でも基軸がしっかりしていれば人間として誇れるという手本のような作品だが、笠智衆のあっけらかんとした表情やそれぞれのキャストのマジメな生き方がイヤミでないのが小津マジック。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
結局親は「教育」しか子どもに残してやれないのだろう。「教育」とは机上の学問であると同時に、生き方なのだ。学問を追及したり出世に手が届かなくても、何らかの希望と誇れるものを持つことが、子どもとしての成果なのかもしれない。
とんかつののぼり、工場の煙突、生糸工場の糸巻きにしんみり。そして、母親到着の日に包みから出てきた枕。キュンキュンしてしまう。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。