[コメント] 花よりもなほ(2005/日)
芯が無い。切れも無い。ついでに音楽のセンスも無い。ディテールへの耽溺が、まるで「照れ」か「言い訳」のように見える。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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赤穂浪士の扱いなどをはじめ、着想としては悪くないのかもしれないが、ここでの是枝裕和の演出は観ていて欲求不満になる。そのピークが浅野忠信の「お辞儀」で、思わず「こんなの映画じゃない!」と言いたくなった。
裏長屋のセットは見事だったし、土砂降りの雨も悪くなかった。でも、カメラはいまどきの時代劇の宿命である「苦しいアングル」から逃れられてはいず、収まりが悪いまま引きずるようなカットが多かった気がする。あと20分くらい短く出来れば良かったのかもしれない。
是枝裕和が人情時代劇コメディに挑戦という意外性、しかも、これだけの役者を集めたとなればいやでも興味は増すが、その期待値には応えられなかった。宮沢りえがいなければ★2点にしたかもしれないところだ。
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