どこでもドアでも使っているのか、どこにでも出没する草薙クン。 悲壮感が全く出てない演技を象徴しているようで、火山灰にまみれていながら、顔は愚か服までもが全く汚れていない。 そして作品そのものが、のっぺらぼうになった。

結局、日本は"全部"沈没しないわけで、そもそもタイトルと違う(前作と同じ台詞を使ってみても空虚に空回して、まぁ、これがこの監督の力量って事でしょうねぇ･･･。まるでご都合主義満載の漫画だ)。

未曾有の大災害の前には、薄っぺらなヒロイズムなどは一瞬にして吹き飛んでしまう事こそが真実なわけだが、前作で描けなかった「個」を描くはずだった本作は、日本版アルマゲドンに成り下がった。