[コメント] 時をかける少女(2006/日)
SFとしての整合性にこだわることなく、同一の事物や風景・構図をスピーディかつ複雑にリフレインさせることで、タイムリープ感を魅力ある映像で表現することに成功している。
坂と自転車、踏切の組み合わせで、取り返しのつかない惨事への予感を描出するあたり、特に巧い。
惜しむらくは、あれほどに「大人」な男子2名と鬱陶しいまでに幼い女子という三角関係が、高校生の段階で成立していることの現実感の無さ。最後まで引っかかってしまった。
野球で繋がっているというに、会話の中で野球チームや野球選手の固有名詞も一切登場せず、些細なことではあるが、そういうディテールにこそリアリティが宿るのではないだろか。
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