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[コメント] フラガール(2006/日)

日本の人情におけるほとんどすべての「泣き」のパターンを網羅した映画づくりで、思わず涙してしまった。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







特に、一度は夜汽車で東京へ帰ろうとした松雪泰子を、ホームでフラダンスを踊ってひき止めたシーンは、まぎれもない名シーンとして語り継ぐべき出来栄え。

バスを止め、一人で男風呂へ行きしかも着衣のままで湯船に飛び込んだ松雪が、動き出した電車を無理やり止めてスーツケースを抱えて再びホームに降り立つ。ドラマチックで強引な彼女の人生がわかりやすく描かれており、優れた演出だなあと感動させてもらった。

それに最後の蒼井優のソロのダンスシーンはまさしく圧巻の一言で、惚れ惚れするというか、見とれるというか、魅了されてしまった。

泣きと人情をベースにしながらも、あくまでもフランダンスを映画の軸としてぶれることなく貫いたことが終盤の盛り上がりを素晴らしいものにしている。

(評価:★5)

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