怪物自体はキャラクター・映像とも及第点だけど、どうも後味がよくない。我が家の空気の抜けた自転車のように、スイスイとは乗り切れなかった。

韓国映画を評価してきた自分だけど、この映画の前評判には騙された感じがする。某辛口役者が某テレビで絶賛していたのでコロッと騙された。いやいや、彼はこういう映画が好きなだけなんだろう。。つくづく他人の映画評はあてにならないと再確認した。

ちょくちょく映画館に足を運ぶタイプであれば別だけど、たまにしか行かないタイプにとって、選んだ映画がイマイチなほどガックリくるものはない・・・

ノリきれなかった理由をつらつら考えるに、これはＢ級映画なんだと思う。何もかもが中途半端で、ぬるい、Ｂ級映画なのだ・・・・ 雨と溝と濁った水とヒョンソの顔についた黒い泥とホームレスと貧しい生活etc.が澱んだ空気のように記憶に残る・・・私的にはこういうのはあんまり見たくない。自分とはミスマッチな映画だった。