[コメント] カポーティ(2006/米=カナダ)
ホフマンもよいが、個人的には彼を表面張力ラインで抑えさせた、簡素に徹したミラー演出を評価。単独被写体は中央、対話シーンは左右対称、終始引き気味の構図を見せ場は一歩寄る等の基本徹底が快い。キーナーの出所をわきまえた存在感もさすが。
監督、脚本家、主役の三役が十代からの友人という、ミニマルな関係の中で作られたとは思えぬ本作の完成度は、ひとつの奇跡であろう。
とはいえ、キーナーの出番が減った後半はやや失速。コリンズJr.が悪いとは言わないが、やはり彼女あってこそのホフマンであった。
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