[コメント] それでもボクはやってない(2007/日)
ドラマとして面白い、興味深い、知らなかったことを知り得た、社会的な意義を感じた、だからどうした。マニュアル(説明書)的な価値以上のものが、ほとんど見つからない。コンプライアンス遵守研修で見せられるビデオのような映画だ。
これを映画にする必要があるのか。テレビドラマじゃいけないのか。様々な理由で、テレビドラマとして作るのが難しい、映画の方が作りやすい、という作り手側の問題じゃないのか。別にこの映画だけの問題ではないのだが。とにかく、映画として作るのなら、映画の画面を獲得し、映画を見る愉しさ、映画としての興奮を具現化して欲しい。
一つ良い点を上げときましょう。小日向文世の判事が被告に質問する際、正面上方へ何度か目を移す。この視線の演出は、正面にある壁の時計に目をやる、つまり小日向が時間を気にしている演出なのだが、些細なことだが、小日向のキャラ造型として、効果を上げている(こゝも、ちょっと、あざとい演出と云えるかも知れませんが)。
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