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[コメント] アマデウス(1984/米)

良かった点はとても書ききれませんが,脚本や演出もその一つ。脇役の皇帝(バカ殿風でいい♪)とその臣下郡,各々わずかな台詞や目の動きで,キャラクターや位置関係がパッとわかる明確さよ。この映画,村上春樹さんもエッセイで取り上げていましたね。
まりえもん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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「(アマデウス曰く)僕はくだらない人間かもしれないけれど,僕の作品はそうじゃない」という一言をとりあげた,村上春樹さんのエッセイがありました。 僭越ながら私も,この一言には「きゅうぅー=3」と,五臓六腑にしみわたるほど(?)参りました。ええホント。

また脚本・演出の話に戻ります。アマデウス作の名作オペラの筋が本筋とも絶妙にからみあっているところはもちろん,マリー・アントワネットの超有名なエピソードも巧みに織り込まれて,オペラにも世界史にも暗かったおバカな私でも「そうか,あの頃の時代の話なのねん」と(説明的でなく)ストンッと自然に頭に入ってきました。これってすごいことなのでは?

歴史モノの場合は,まず始めに「○年,ヨーロッパは○○3世の御世であった。長引く不況のため議会は○○制を強行し,民衆たちは…」など説明がついてから映画の本筋に入るのが常道ですが,この映画はそれを必要とせず。うひょー。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ダリア[*] U1[*] こしょく[*] さいた[*]

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