[コメント] ロッキー・ザ・ファイナル(2006/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ラストの余韻を味合おうとするや否やアノ歓喜のファンファーレが鳴り響く。嗚呼!これだ、これ!・・・だが、どんなに後ろ髪を引かれようともエンドクレジットは「見て」はいけない。これから鑑賞の皆様に心の底から本気で警告しておきます。
そりゃ、気持ちは良ーく分かる。私だって石段見りゃ駆け上って両手を突き上げた経験があるさ。恐らく日本国民の半数がソレを経験したことだろう(?)
ただね、アソコは一作目から積み上げてきたキャラクターたちの回想シーンを出すべきだろ?何で素人さんたちの「石段ジャンプ」を見させるのか大いに疑問なんだよなぁ。
本作の私の評価の大きなポイントに「シリーズ物の強み」がある。これまでシリーズ全体としては長尺でキャラを描いてきた積み重ねがあるおかげで、ロッキーのキャラは本作単体では深く描くことをしないでも観客は深く熱く知っているのだ。だから本作の彼は深みが増すのだ。我々は彼が若くヤンチャな時代を知っている、だからこそ本作での落ち着いた彼に深みを感じることが出来る。
だからこそ、だ。エンドクレジットではシリーズで描かれ続けた人々や彼の足跡をじっくりと見せれば良かったんじゃないのか?だってシリーズの完結編なんだろう?まさかさらなる続編でも作ろうなんて色気出してんじゃねーだろうな。
予定調和なんてことは重々承知で「試合を観戦」しました。握り拳で私も闘っていました。うっすら涙を浮かべてね。そして最後に絶対来るだろうと予想していたファンファーレのテーマ曲。感動の涙がうれし涙に変わる瞬間だったはずだった・・のに。 何で最後に苦笑いしなきゃなんねーんだか・・・
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。