いや、出ている子供たちはほぼ全員素人なのだけれど。

お芝居の出来不出来とかドラマとして成立しているかとか、そういうことを全てすっとばし、物語や役柄はただ器として、カメラの前で動く沖縄の子供たちを、その生き生きと魅力的な一挙手一投足をフィルムに焼き付けたー！っという、もはや生きものドキュメンタリーの手触り。ああ、そうだ。この映画のあり方は正しくアイドル映画だ。素人を使ったアイドル映画という、語義矛盾を力技で成立させてしまっている。人の魅力にはそれだけのパワーがあるんだなあ、という感慨を抱かせてくれたという点でこの映画を評価したいわけです。