[コメント] リーピング(2007/米)
オカルトでもなく、振興の世界を描ききったものでもない中途半端なところが残念。私にもっとキリスト教的素養と基礎知識や信仰心があればまた別な感じ方が出来たのだろうが。
ヒラリー・スワンク主演の映画。旧約聖書の出エジプト記の中の10の災いがある村に起こる。その謎を解明しようと、村人は元牧師で宗教上の奇跡は科学で証明できるとする学者に依頼する。その学者がヒラリー・スワンク。
エミリー・ローズのように信仰する事の意味を描いた映画というものでもなく。また、オーメンのようにオカルト映画として描ききったものでもない。その点でどっちつかずの作品になってしまっているのが惜しい。ヒラリー・スワンクはさすがの演技力と存在感を見せてくれたのだが…。
キリスト教を素材にした映画は今まで色々あるのだが、日本人のしかもキリスト教徒でもない私にとって、基本的に基礎知識不足がいつも鬼門になっている。オーメンでも十字架でオナニーするシーンがあるが、そのような行為はキリスト教徒にとってはおぞましい物なのだろうが、進行を持たないものには、たいしたインパクトはなかった。これと同じく、信仰心や基礎知識があればこの映画の深いところを流れる恐怖というものを感じることが出来たのかも知れない。
しかし、あまり期待しないで見たものだから、そこそこ楽しめた。次々に起きる災いの映像はそれなりに見ることが出来る。ただ、オカルト物パニック物の映像は、CGでなんでも作られるようになってから、ちょっとした事ではインパクトが無くなって来ているという点で難しくなってきてる。
キリスト教を信仰している人はこの映画をどのように見たのだろうか訊いてみたいきがする。
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