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[コメント] ザ・シューター 極大射程(2007/米=カナダ)

原作を知る者にとって第一の関心はキャスティングだろう。適役度合いが100%に近ければいいというものではなく、むしろある程度のズレを展開してオリジナリティを目指すところに映画化の意味がある。その点でウォールバーグのヒーロー像は満足のいくもので、さして誉めるところのない演出でも見ていられるのは大したものだ。
shiono

170センチの小柄、眉間の皺もやや無理があり、小説のファンから言わせれば貫禄不足とも見えるウォールバーグのボブ・リー・スワガーだが、ビルドアップされた筋肉は見事。裸になっても暑苦しくなく、原作から感じられる土の匂い、一匹狼の孤独といったムードもモノにしている。仇役の造形はつまらないが、コミカルな探偵役のマイケル・ペーニャや、南部女ケイト・マーラのキャラも好ましい。

(評価:★3)

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