ヘタレ親爺の活躍を期待していたファンには今回の（も）マクレーンは納得できなかったよな。第1作でガラス踏んづけて痛がってた親爺は親近感があったはず。もしかしたら俺も突然あんな事件に巻き込まれたらなんて想像が出来たんだよなぁ・・・機関銃で蜂の巣にされるより、裸足でガラス踏んづける方がよっぽどリアルで痛そうだったし・・・

それが本作になるともう根っからの愛国者で英雄で絶対死なないスーパーヒーロー。とてもとてもわたし等一般人にゃ遠い存在の人になってましたなぁ。

だからシリーズ愛好者にとっては低い評価になるのは当然なのでしょう。だけどね、やっぱり映画としては面白いよ。単純なストーリーに登場人物を絞ったシンプルな構成が私は好きだ。やり過ぎ感もあるけれどこれは「お祭り映画」だからなぁ。

それにラストの親爺の台詞の楽しさったら。短い台詞の中で、親馬鹿さと青年を男として認める勇気と悔しさ、そんないろんな感情が含まれていたし、何にもまして冒頭の登場シーンと上手に絡ませるっていう脚本の巧さが光っていた。

こんな素敵な終わり方なら、続編を期待しても・・・なんてことまで思っちゃいました。「ダイハード５」は是非こじんまりした佳作でお願いします。

また、『ダイ・ハード4.1』は江戸っ子弁のべらんめぇ調の吹替え版を聞きたいですね。ボヤキや愚痴がいっぱいの奴がいいと思います。