大杉漣、灯油かけられてたから、それで失火で燃え盛ったのかと思うたけど、本人だけ燃えてねえでやんの。初子ちゃんも恵まれぬ境遇に自分で自分を飼い慣らすことにだけ長けていて、自分から打開しようとは一切しないのね。なんなんだこの怠惰さは。広い世の中、こんな人間も実在するのかもしれんし、自分の中にもこういう部分がまったくないわけじゃないわけだが、金払って見たいとは思わねえ。幸せそうな親子連れに向かって遠くから「バーカ」と言う。普通はこういう部分が増殖して下劣な人間になっていくのだと思うが、もういいや。あまりにも貧乏臭い映画で、金返せとも言えん。喜捨だわ、喜捨。

60／100(13/11/2見)