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[コメント] アヒルと鴨のコインロッカー(2006/日)

時間軸をズラし、次第に話の辻褄が合ってゆく過程が面白い。個人的には、濱田岳が知らない土地の大学に入学し、緊張しながらも少しずつ友人ができたり、大学や土地に慣れてゆく様子に好感を持った。
青山実花

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ブータン人を演じる瑛太の孤独感が胸に沁みる。異国から日本の地にやって来て、そこで友人や恋人を次々に亡くしてしまう悲しみは、親元を離れて大学に入った濱田岳の一人な感じとは比べ物にならない辛さであろう。復讐が正しい行為とは言わないが、ああするしかなかった彼の選択を、私は責められない。

鳥葬には以前から興味を持っていたが、実際には、亡くなった方の遺体を鳥に食べさせるのがそのやり方であって、生きた人間を鳥に与えるというものではない(と思う)。しかし、復讐する為の拷問としての映画の中のやり方は、相手にこれ以上はないダメージを与える事、必至であろう。

ただ、ちょっと気になったのが関めぐみの演技。猫殺しの犯人に向かって「アンタたちの事、警察に言ってやるから」と言った時のセリフ回しが、あまりにも子供っぽいし、いい年した女が犯人の車に通せんぼなんかするかな。

(評価:★4)

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