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[コメント] 魔笛(2006/英=仏)

ケネス・ブラナー流の「戦争反対」といったところか。
シーチキン

オペラを見たことがないので「完全映画化」と言われてもピンとこないが、なかなか楽しい映画だった。

全編を通じてオペラ「魔笛」の楽曲が流れ、そのいくつかには聞き覚えがあったが、それぞれが「へえー、あの曲はこんなシーンを表していたのか」と驚いたり、うなずいたりで、そういう楽しみも少し感じられた。

俳優陣も本職のオペラ歌手をそろえただけあってさすがの楽曲だが、ただ、オペラ歌手だけに、その独特の発声法と口の動きが、映画の中でアップになると、ちょっと違和感を感じた。台詞を言っているのではなく、歌を唄っているのだと思っても、やはりそれをスクリーンでアップになったシーンでは、どうも口の動きが気になってしまった。

ケネス・ブラナーがあえて第一次大戦下を部隊にした意図はよくわからないが、主要な登場人物の個性が際立っておりよく出来ている。個人的には、夜の女王とその3人の侍女たち、特に侍女の方が明るく健康的なお色気をふりまいていて好きになった。

またCGのつかい方も、カメラアングルなどを丁寧に考慮してやっているように見えて好感がもてる。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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