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[コメント] トータル・リコール(1990/米)

インセプション』にインスピレーションを与えた作品として紹介されていたため、観賞。
田邉 晴彦

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







夢オチか?違うのか?というやじろべえ状態で作品が終わるあたりが確かに『インセプション』を彷彿とさせる。

作品自体は宇宙旅行が当たり前の近未来という設定ながら、いなたいガジェット満載のプロダクション、レトロフューチャーというには収まりが悪いし、何とも言えない代物である。そこに夢を売る会社なんていう更にフィクショナルな展開が加わるものだから、当時としてはビッグスター×ビッグバジェットの大作映画だったはずが、今みれば妙な難解さに溢れたB級映画になっている。

バーホーベン監督のフェチ丸出しのムダにエログロな世界観が全編を支配しており、雑な脚本と相まって好みが別れるところであろうが、まあある種の情熱を感じさせるので、カッコばっかりのハリウッド映画よりは幾許かマシというものである。

(評価:★3)

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