[コメント] 石の微笑(2004/仏=独) - 更新順 (1/1) -
シャブロルはその始終平熱的なテンションが苦手ではあるのだが、この巧さにはさすがに参る。開幕から「扉」の映画であることを明確に宣言し、ほとんどの場面において扉を印象的に使いこなしている。詳細を書くことは避けるが、特にラストでどのように扉が出てくるか、その使われ方には思わず唸ってしまった。 (赤い戦車) | [投票] | |
ヌーヴェルヴァーグの監督のなかで最も語られてこなかったシャブロル。一時商業映画に走ったと批判されていたが今のシャブロルは、重くもなく軽くもなく肩の力が抜けて最高に上質な商業映画を撮れる数少ない監督だと思う。 (kaki) | [投票] | |
「技術の否定」のごとく語られもするヌーヴェルヴァーグ。しかし結局それはすぐれて技術的資質に富む者たちの運動であったということが、この映画を見ると思い知らされる。シャブロルによる映画的技術の博覧会。カメラワークひとつを取っても洗練された「普通さ」の内に不可解なまでの「狂暴さ」が秘められている。 (3819695) | [投票(1)] |