[コメント] デス・プルーフ in グラインドハウス(2007/米)
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正直、これはもう1点か5点かしかないと思う。本当は最大級の5点を点けたいところなんだけど、ここまでくだらなくてしょーもなくて最高にイカれた映画はやっぱり1点!!!「1点"満点"」の映画だこれは。1点と5点の間を取ってじゃあ3点!・・・では絶対にない。
これ私試写会で観たんですが、冒頭の女どものくっちゃべりシーンからすでになんかニヤニヤ笑ってしまって本当このオッサンくだらん事喋らせるの大好きだよなーってずーっと顔が緩んでて。でも、ねぇ・・・これどこまで続くの?ってくらい喋りが続いて、ヤバイこのくだらなさは必見だわ!と思いつつ、やっぱつまんねー。でもそのつまんなさが必見なんだよなーウフフーってなってて、後半の、前半とは真逆な展開がまた個人的にはすごいツボでずーっと興奮しながら見てて、んで「THE END」で私のテンションは最高潮をむかえた訳ですよ。今までずーっと我慢してた笑いが破裂してしまった感じ。ブフー!って思わず吹いてしまった私のこの変な音、「THE END」の文字からコンマ5秒ぐらいでガタガタ席を立ち出す周囲の音でかき消されてしまいました。そのあまりに素早い7割くらいの人の動きを見て、あーやっぱこの映画面白くないんだわウフフーって思ってしまって、でもそれがタランティーノの意図なんだろうと思うと、やっぱこの映画最高な訳で、本当自分でも訳分からない。とりあえずしばらく笑いを止める事が出来なくて、でも雰囲気的に笑える感じじゃなくて声押し殺して笑ってたら隣の人に怒られた。「何が面白いんだ!」って。←あ、連れですけど。
「なんで面白くないの?」って逆に聞きたいところだけど、それはやっぱ無理。面白くないって自分でも分かってるから。このつまんなさの中から面白みを見出すのってやっぱ全員が出来る事じゃないし、映画が面白いか否かを判断する場所って個人によって違う訳だし。その超極端な例がこの作品であって、要は究極の映画な訳ですよ。まさに1点か5点かの。そういう映画を作っちゃうタランティーノはやっぱクールだなと。もうめちゃめちゃ面白かった!!でも特に観なくてもいいと思う!!一部の人だけがにんまり出来る、そんな一部の人たちの為だけの映画です。
この場でこういう事言うのはナンセンスですけど、タランティーノは意図してこういう作品を作った確信犯。それが理解出来ていなければ、一緒に観た私の連れのように5点満点中1点の映画になってしまう。でもこれは意図した駄作。5点の要素を持った1点映画。だから"1点"で"満点"なんだ、私の中では。最大級の敬意を込めた★1点です!
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07.09.03 記
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