[コメント] ミス・ポター(2006/英=米)
う〜ん、ただの遅咲きの女じゃん、という感じが。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この赤ら顔でふくれっ面(少し意味違うが)のおばさんに、人心の純粋さを見てとることは、私にとってちょっと至難。つぶらな瞳を強調して描いた動物画に、人間の服装をさせるセンスにも、どちらかというとコマーシャリズムを制すに足る商魂、と言って悪ければ戦略性を感じてしまう。したがって、動物を愛玩する感性や、子供の頃の想像力の闊達さを、純粋さという毛布にくるんで描くこの映画の姿勢に、私は違和感を覚える。
田舎の田園風景の保存に努めた晩年(?)の彼女の姿を、そういうことに対する贖罪の気持ちと結びつけて描いていたのであれば、物語的にも得心がいくのだが。
彼女の秘められたロマンスを軸に描きながら、それが終わるとただちに田園の保存に軸足を移す展開には、構成の巧みさを感じた。
70/100(08/02/09見)
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