[コメント] プラネット・テラー in グラインドハウス(2007/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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タランティーノだけでなく、ロドリゲスも愛すべきアホ野郎であることがよ〜くわかる痛快作だった。
タランティーノの『デス・プルーフ』は、構成としての反則技的な新鮮さもあったゆえに、それを紐解いていくとレビューとして書くことは膨らんでいくのだが、ロドリゲスの『プラネット・テラー』については、長々と書くことは皆無と言ってもいい。もちろん、それは良い意味であるが。
相変わらずゲテモノが好きだなぁと呆れながらも、それをとこんとんまで楽しめてしまうユニークさ、痛快さが備わっていることは間違いない。予告編で見ているからヒロインのチェリーが右足からマシンガンをぶっ放すことは観る前から知っているわけだが、それを引っ張って引っ張って、ついに来たと思ったら怒涛の攻め構成であっという間にエンディングという…。勢い重視のロドリゲス、その勢いがうまく回転した。
『デスペラード』にしろ、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』にしろ、ある一部分以外は本当にどうでも良いのだが、その一部分だけは一生忘れないくらい印象に残るのがロドリゲスの映画。この『プラネット・テラー』にしても、チェリーの右足マシンガンの爽快感と、タランティーノの下劣極まりないゾンビっぷりと、ヘリコプターのプロペラでゾンビを切り裂いていくクレイジーさは、内容を忘れても頭に残っているだろう。
『デス・プルーフ』ではスタントマン・マイク(カート・ラッセル)に痛い目に合わされたローズ・マッゴーワンだが、彼女が演じたヒロインのチェリーは、あまりにセクシーで、あまりにクールで目を奪われた。もし、『プラネット・テラー』を『デス・プルーフ』より先に観ていたら…、僕自身も痛い目を見させられただろう。
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