ラスト。茶川、淳之助、ヒロミで仲むつまじく夕日を眺める。 ん・・・？いいのか？？え？君たちほんとに家族になったのか？？どう考えても小日向パパが諦めた理由が一向にわからないし、この三人が親子になれる道理もやっぱり飲み込めないし、小日向パパはいつかまた帰って来そうな気がするし、第一パパはどう考えても悪くないし・・。何よりこの三人のそろった姿がしっくりいってない。前作くらいだと準之助（須賀健太）がもう少し小さかったからこの画も様になったのかもしれないけど、彼はもう割と大きいし、声変わりも始まってるし・・。お米代を給食費で立て替えて己の空腹を我慢するような気ぃ使いの子なら、二人の間でだんだん遠慮して、ますます居づらくなるような光景も見えるんだけど・・・　 たたみ込むような感動エピソードの応酬で、ベタとわかりつつもツボを押さえられて心地良くなっていたその大詰めに後味の残るラスト・・・。 うーーーーん・・・これは「続々」ぐらいまで作ってくれないと、淳之介君の将来が気になって眠れない。（このシーンの彼の台詞には感動したが。ベタだけど。）

今回は前作より心に残るエピソードがあった。トモエお母さん（薬師丸ひろ子）と美加ちゃん（小池彩夢）のハンドクリームはほんとにぎゅっときた。それから六ちゃん（堀北真希）とタケオ（浅利陽介）のエピソード。浅利陽介くんは良い役者さんだなあ。歩き方とかしぐさがこの役に完璧だ。イケ面の一歩手前という顔でさえ計算してやっているようだ。一番のキャスティングだと思う。堀北真希ちゃんは年々魅力的になる。素晴らしい。 そして一番感動したのは、エンディングのフィルム撮影風の映像。子供たちがベーゴマしてた。彼らのほんとに生まれた年代を考えたら、ベーゴマなんて触ったこともないのはずなのに、ちゃんとできていた！すごい・・・・　自分でさえ「ベーゴマ」って単語で聞くだけで誰かがやっている姿を見たことがなかったし、それを、ましてや平成生まれの子供たちが、完全にその風景に、「昭和」っていう風景に、演技じゃなくて遊ぶ姿で溶けこんでいるのにとても感動した。私もやってみたい。(08/01/09 劇場)