[コメント] once ダブリンの街角で(2006/アイルランド)
"cheap and nice sense"
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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"cheap and nice sense"は、スタジオ予約を前に、いつもボロ服を着た彼にヒロインの彼女が古着屋を勧めたときに言った言葉だが、まさに本作全体を体現している言葉でもあった。
びっくりするぐらいシンプルで直球の構成はよかったと思うが、あまりにもシンプルに「理想郷」を描き出しすぎて、自主映画などによく感じる物足りなさをおぼえる部分も多々あった。だが、楽器屋の商品のピアノを前に二人が曲を作っていく過程を淡々と追うところは、説得力があるのと同時に何よりも雄弁でエモーショナルなシーンだった。(★3.5)
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