[コメント] 赤い風車(1952/英=米)
ラ・グリューや骨なしヴァランタン(鷲鼻に尖りアゴの男)に代表される猥雑なキャバレーとしての「赤い風車」が圧倒的な魅力をもつ。貴族の地位や世間の名声など洟もひっかけなかったロートレックには、その片隅でアブサンでも引っかけながら優しき傍観者であるのが相応しい。悲劇の主人公なんて役割は自分から願い下げだろう(それが精一杯の虚勢であっても)。
(水那岐)
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