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[コメント] ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(2008/日)

世俗の価値観にとらわれないキャラクターたちが、うすた作品の魅力なのに。
華崎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







前半は良かったんですが(ふえ科教室やポギーの辺り)、「ルイ14世の長っ鼻」の辺りから、特に俗っぽい感じになってしまって残念。

いくらなんでも、人が倒れていても平気というのはおかしいし、残酷描写が必要だったのかも謎。人があれだけ悲惨に殴られて流血している場面を見せられて、ふえ科の存続の危機と言われても、それどころじゃないでしょ!と思ってしまいます。

原作でも、派手に殴られている場面などあったかもしれませんが、それによってキャラクターが大きく傷ついたりしないなどの、ファンタジー的昇華がなされていたと思います。

あと、最終的に「ルイ14世の長っ鼻」を手に入れたことで解決したことになっていますが、犯罪ですよね? それに、あれだけ報道などされていた高価な商品なら、換金するにしてもすぐにバレると思います。これらのことが気にならないような世界観が構築されていたようにも感じません。

ピヨ彦は、あくまでジャガーさんに振り回される“常識人”でなければならないのに、あの描き方では単なる頭の悪い子になってしまいます。

要潤は、体格が比較的がっしりしていること以外は、かなりイメージ通りでした。

前半★4、後半★2で、総合★3。

(評価:★3)

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