[コメント] ラスト、コーション(2007/米=中国=台湾=香港)
肉欲の檻
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『アイス・ストーム』や『ブロークバック・マウンテン』同様、自らの肉欲の檻に囚われた人物を中心とした世界観が登場する。そうした内向性がウォン・カーウァイのように陶酔的に描かれるのであれば好ましいのだが、どうもアン・リー作品のそれはそうした存在をことさら卑小に描写される。内向的な作品なのに客観的に進められる展開によって、結局主人公の火遊びにすぎなかったという印象を抱かざるをえない。こうしたスケールの小さな世界観があまり好きになれない。
暗殺計画を察知し、車に向かってきれいに頭からダイビングするトニー・レオンの動きはシュールだった。
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