[コメント] 4ヶ月、3週と2日(2007/ルーマニア)
現代の日本では有り得ない倫理観ですね。時代や政治や若者に与える影響って大きい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
堕胎する女性と、堕胎を手伝うルームメイトの話。 マジすごい。現代の日本であれば、もっとビッチで無責任な女子ですら、おそらく堕胎の直前にもうちょっと悩む。産んで育てるという選択肢を考えてみる。
女性がいかに安く確実に堕胎するかしか考えないところや、子殺しの後、自分はおなかがすいたとか、ビックリ。法律で禁じられてる云々を別にしても、罪悪感など持たないのだろうか。ルームメイトにしても、生きてる人だけが、おなかがすくのだよ、といってやらないし。
生命倫理などというものは、本来なにものにも左右されてはならない筈のものだが、時代と政治と教育によって、いとも容易く変わってしまう、ということを見せ付けられたような気がした。
で、堕胎してまで守ろうとしている学歴なんですが、ルームメイトの女性のほうは、彼氏の家で、両親の無学を冷笑されて、努力では越えられない家柄の壁に早くも直面する。あそこのシーンの、なんか全部馬鹿らしくなっちゃった、という感じや、情けなさは、共感してしまった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。