★5 | 最高に面白い。コーエン兄弟は社会派ではないから、アントン・シガーの行動原則にキリスト教的原罪意識を絡ませたりしない。生粋のストーリーテラーというわけでもないので、物語を収束させることも嫌う。 [review] (shiono) | [投票(22)] |
★3 | 撃ち抜かれた鍵にぽっかりと空いた穴のように、物語の中心となる主役が欠落しているのだが、悲劇であれ喜劇であれ主役とは映画における秩序(すなわち鍵)であり、この作品でその欠落は物語の主題に直結する確信的なものだ。特異な構造を持つ意欲作だとは思う。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(17)] |
★5 | 自分が人生の当事者でなくなりそうだと感じたとき、もう一度この物語を噛み締めてみたい。 [review] (林田乃丞) | [投票(16)] |
★5 | オッサンの独白ここに極まれり [review] (ペペロンチーノ) | [投票(15)] |
★4 | いい加減に省略された邦題が理解を妨げそうだが、これは文字通り老兵に故郷は既にない、という悲劇を軸に展開される、昏い感興を覚えるサスペンス劇である。 [review] (水那岐) | [投票(14)] |
★5 | 構成も、演出も、映像美も、どれをとっても見事であり、それらがすべて主題を深める。西部劇における終わりの終わりが、この映画にはあるように思える。(2008.03.23.) [review] (Keita) | [投票(11)] |
★4 | この映画は玄人好みの映画ですね。何かを吹っ切ったときに出来る素晴らしい飛躍的な広がりと2時間ずっと緊張を強いられる映像の持続性には驚かされます。そしてその計算された映像の隅々からスタッフ・俳優たちの息遣いまで聞こえて来ます。
[review] (セント) | [投票(11)] |
★4 | 血があって、骨があって、本物の肉がある。生々しく、流れる血は本物で、現実だとしか思えない。これはつくられた世界ではなく本当なのだと錯覚するほど。緊張に満ち、一息もつけない。 [review] (ムク) | [投票(8)] |
★5 | 全てが腑に落ちたお爺ちゃんの時代は去りベトナム世代も時代から置かれていく。独自の論理と倫理が跋扈する時代に老兵は夢の残骸を語るしかない。コーエンピークの緊迫のミニマリズムにオープンな西部風味を加味した前半は真に圧倒的だ。 (けにろん) | [投票(8)] |
★4 | だから壁を作って、国境をはっきりさせよう、ってトランプが言うんじゃないか? そして少なからずの人々が支持するのではないか。 [review] (おーい粗茶) | [投票(6)] |
★5 | 死神(運命)の冷酷な精度。 [review] (DSCH) | [投票(6)] |
★4 | ルールとルールのぶつかり合い。そしてアメリカの歴史。 [review] (甘崎庵) | [投票(6)] |
★4 | 『黒い罠』『ゲッタウェイ』『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』…………。やはりアメリカ-メキシコの国境地帯には「映画」にとっての“何か”があるのだ。 [review] (3819695) | [投票(6)] |
★4 | 「このろくでもない、素晴らしき世界。この惑星の人殺しは惨い」 トミー・リー・ジョーンズが出ている理由はそういうことか。 (すやすや) | [投票(6)] |
★4 | 一切語られない銃規制について [review] (寒山拾得) | [投票(5)] |
★5 | なぜこんなヤツ(シガー)に仕事を頼んでんの?? [review] (worianne) | [投票(5)] |
★3 | 『ファーゴ』も、好きじゃなかった。やっぱり、この監督は好きじゃない。アカデミー賞を獲ったからって、好きじゃないんだから好きじゃない。 (ぱちーの) | [投票(5)] |
★4 | 言いたくないんだけどなあ。言っちゃいけないんだろうけどなあ。意味不明で自分勝手な発言に行動、「ずんどう」みたいな体型に変な頭、おまけにアイテムまで変なのに、その存在はかっこよすぎた。まのあたりにしたくないけど。 [review] (らーふる当番) | [投票(4)] |
★5 | ターミネーター実写版。 [review] (代参の男) | [投票(3)] |
★4 | アメリカを幽霊が徘徊している。殺人鬼の特異なキャラクター性。彼はその独特な容貌のみならず、姿を見せない事で却って存在感を強烈に示しもする。コーエン作品らしく、今回も嘔吐シーンあり。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |
★4 | 邦題からジプシーの物語を想像していたが... [review] (りかちゅ) | [投票(3)] |
★4 | 人生の外部要因は操作出来ない。だが、その外部要因が人だとしたら、操作できるのではないかという幻想が生じる。そして、その幻想が打ち砕かれる時、残るのは諦観か恐怖である。 [review] (Master) | [投票(3)] |
★5 | 社会のルールを平気で踏み外す者が己のルールだけは絶対に守りぬく、という歪んだ正義。まさにアメリカの象徴たるアメリカ映画。震えた。 (巴) | [投票(2)] |
★4 | 何だこの気持ち悪い髪形の男は。変態か。 [review] (カルヤ) | [投票(2)] |
★4 | 南部のレッドネック達が・・・ [review] (MM) | [投票(2)] |
★5 | “個人的規範”のお話。誰にでもルールはある。あくまで個人的な意味で。保安官にも、ハンターにも、主婦にも、殺人鬼にも、そして社会そのものにも。だから恐ろしい。 (FreeSize) | [投票(2)] |
★4 | バナナマンの日村さんが出てる映画でしょ、みたいなノリで観ると強烈なしっぺ返しをくらいます。 [review] (バーンズ) | [投票(2)] |
★4 | コーエン兄弟らしい先が読めず緊張のとぎれることのない作品。実際疲れるよね・・・ (RED DANCER) | [投票(2)] |
★4 | 完璧なるモンスターの創造 [review] (TM) | [投票(2)] |
★5 | あー、靴の跡・・ [review] (きわ) | [投票(2)] |
★4 | グロテスクだが不思議に芸術作品のようでもある殺しの数々。不意に異常な事態を割り込ませる分裂症的語り口。「悪い冗談」―コーエン兄弟にとって世界とはそういうものらしい。 (淑) | [投票(2)] |
★4 | 濃密な虚無。 [review] (kiona) | [投票(2)] |
★3 | 肩透かされまくりでお預け喰らった感じ。奥歯にものがはさまったような。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★4 | 着目点によって味が変わるドラマ。87/100 [review] (たろ) | [投票(2)] |
★4 | シガーくんは、意味不明すぎじゃん?? [review] (夢ギドラ) | [投票(2)] |
★4 | アステアのダンスを撮るような汗ひとつかいていないキャメラと言えばいいだろうか、沈着無比の撮影。けれんの演出を施す必要すら感じていない日常行為としての殺戮。まるでダレ場とでもいいたげに省略の対象となる重要人物の殺戮。ノワールの21世紀がこの映画に始まる。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★3 | ストーリーは明確には解っていないが、見終わった後とにかく荒涼としたイメージが焼き付いた。風景だけじゃなく人間関係や心情に。 [review] (CRIMSON) | [投票(1)] |
★4 | この映画を観て、レジのバイト辞めた人がいると思います。シガーのような客が来る可能性はゼロではないよなあと思ってしまう怖い映画です。ファーゴよりもこっちがちょっと上かな。 (minus-zero) | [投票(1)] |
★4 | テキサス、麻薬取引、巻き込まれた素人、殺し屋、警官と素材は何も変わっていないのだが・・・、 [review] (KEI) | [投票(1)] |
★2 | 不条理な展開についていけない。物語を楽しむために映画を見る人には不向きな作品。090403
[review] (しど) | [投票(1)] |
★4 | おかっぱの阿部寛があのオーラを出せるだろうか。そんなことより、何度も観て、いくつものシーンと映像をじっくり味わえる映画。 [review] (しゃけはらす) | [投票(1)] |
★5 | 良きアメリカは、風と共に去ってなんかいないよ。 [review] (もりっしー) | [投票(1)] |
★5 | ありきたりですが「正義とモラル」 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★4 | 価値意識も宗教観も違うので、トミー・リー・ジョーンズの話に、あまり説得されない。 [review] (Carol Anne) | [投票(1)] |
★3 | 閉鎖的空間の美を描かせたらコーエン兄弟の右に出るものはない。ヒッチコックばりに無味乾燥なモーテルに潜む恐怖と美を映し出すことに成功している。 (グラント・リー・バッファロー) | [投票(1)] |
★3 | コーエン兄弟は人間が嫌いになってしまったのかな? [review] (づん) | [投票(1)] |
★4 | 回収できない言葉や行動、それがノーカントリー? (NOM) | [投票(1)] |
★3 | コーエン兄弟監督作初鑑賞。極めて独特な映画なのはわかったのだけど、どうしてもすぅっと身体に染みこんでこない。英語がネイティブにわかればもっと違うだろうと予感。字幕に頼らざるを得ない自分がはがゆい。[080804 新文芸坐] [review] (浅草12階の幽霊) | [投票(1)] |
★3 | この作品の良さは何となく分かるし、何となく良いとは思うんだけど、今イチ胸に迫ってくるものが無くて「そんなに評価されるほど?」って思う。だって、人物描写が浅くて、登場人物が何を考えてるか、何故その行動を取るかが伝わってこないんだもの。['08.8.2新文芸坐] (直人) | [投票(1)] |
★3 | シャワーカーテンの使い方ひとつとっても只者じゃないことがよくわかる。 (黒魔羅) | [投票(1)] |