[コメント] ノーカントリー(2007/米)
笑い話に多種多様の仮面を装着させる職人こそがコーエン兄弟だ。負の連鎖とハードボイルドの裏に隠された寓話的な素顔もある。主要人物三人、淡々と綴られていくシンプルで冷酷な物語だからこそ、強烈且つ、嘆き、笑える。心地よいため息。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本編とはなんら関係のないレビューだけど…
アメリカ映画史の殺人鬼一覧に新たに名前を連ねることになるだろうシガーの存在が、僕をとことん魅了させてくれた。かつては「死霊のはらわた」の編集作業をしていたり、「XYZマーダーズ」では脚本を手がけていたりと、いつでも本格的なホラーを描くことができそうなコーエン兄弟。ちょっとしたホラー好きの僕にその素晴らしい片鱗を伺わせてくれた。
関係のない話をもう1つ。
ジョシュ・ブローリンといえば「グーニーズ」のアホでマヌケなアニキ役しか思い浮かばなかったために、この硬派な役柄に(というか貫禄のビジュアルに)びっくりしてしまった(笑)。そりゃ、「グーニーズ」は23年前の映画だもんなぁ(笑)そして僕はまだ小さかったし。
本編に関してはコメントの通り。できれば、誰かと酒でも飲みながらこの映画について議論してみたい。おかっぱ頭の殺し屋から、逃げ場のない社会まで、実に幅広く語り合えそう。絶対に盛り上がる。
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