[コメント] クローバーフィールド HAKAISHA(2008/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
全編通してハンディカム風にしてはいますが、例え本当に怪獣がいたとしても大きな嘘があります。それは迫力の重低音です。とにかくこの重低音があるおかげでCG丸出しの怪物にも迫力が出ました。映画館の巨大なスクリーンに圧倒され、重低音に震えなければ楽しめないかもしれません。
自由の女神像の首が飛んでくるのは新しい。効果的に事態の悲惨さが描けている。と、思いきや写メ撮ってんじゃねーよ。リアルだけど・・・。その直後、ものすごい噴煙が迫ってきてまるで911な状態に。現代の観客はビルが2、3棟ぐらい倒壊してもビビらないと同時に、ビルが倒壊したら何が起こるかを知っている。911前だったらあの噴煙を見ただけでは意味不明だったかも。この表現はこれから定着していくのかな?
この映画の怪獣には大きいこと以外にも特徴があります。
1.人間を食べる。つまり明確に人間に対する殺意を持っています。なんとなく日本に上陸していろいろ破壊するだけのヤツより怖いです。
2.小型がいる。屋内も安全ではありません。
3.丈夫。ミサイルぐらいですぐ死ぬヤツとは大違いです。
どれも主人公達を追い詰めるのに重要な要素です。しかしこうして見ると、少しも新しいところがないです。一般人視点にするだけで怪獣映画がこんなにも新しくなるのは驚きでした。ちなみに、怪獣に関する特徴は上にあげたものでほぼすべて。どこから来ただとかどうなったかとかわかりません。
4.「これ以上特徴はない」という特徴。
あのラストを見てモヤモヤを抱えてる人は多いと思いますが、続編とかを期待してはいけません。もし続編が作られるとしたらJ・J・エイブラムス商法の恐ろしさを思い知るはめになります。何も明かさないで期待だけ持たせるのがうますぎる人ですから。
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