後半の戦争ロマンスも悪くはない。こっちは冷たい感じの青みがかった映像（シーマス・マッガーヴェイの撮影は全般に素晴らしい）。傷病兵で溢れ返る病棟も雰囲気出ているし、何よりダンケルクの浜辺の超長回しは映画的な凄味を感じさせられる。

が、なんというか全体のバランスが取れていない。小品っぽく始まったのに、後半妙にスペクタクルで丈に合っていない印象があるし、少女の偽証を巡るミステリも何だかちょっと安っぽい。

キーラ・ナイトレイの緑のドレスが綺麗。