完全版で明らかになるリプリーの娘の話。リプリーがコールドスリープによって発見されたのは前作から５７年後。地球に居るはずの自分の娘は、自分より歳を取り６６才で２年前に先立っている。

植民地星にひとり取り残されたニュートに出会ったリプリーは、死んだ自分の娘にイメージを重ね合わせて、母として彼女を固く守ることを誓う。ベッドの下で一緒に眠るシーンが印象的だ。

頼りになるはずの海兵隊はまるで役立たずと化し一人は泣き出す始末。むしろリプリーとニュートの方が頼りになる。

一方のクイーン・エイリアンだってあのような化け物でも母親には違いない。卵をことごとく破壊され叫び声を上げる。その反対にリプリーは「You bitch!　＝　この売女！」と罵る！

こうして、まさに未来を勝ち取ったニュートなのに、無下にも出番無しで葬ったデビッド・フィンチャー版に２点を捧げる。