[コメント] 丘を越えて(2008/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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菊池寛はこのような通俗な人物なんだろうというリアルは感じられた。菊池の池脇演ずる佐藤碧子へのメロドラマ講釈(純潔をもっと引っ張れ、などと云う)は、菊池寛のメロドラマの神髄と云った処。佐藤はその後、菊池のゴーストライターになるらしいが、その辺が省略されたのは詰まらない。二度ばかり右翼が斬り込みに来る描写があり、この辺り面白くなりそうだが映画は盛り上げない。軟弱な映画という感想しか沸かない。コリアン史は日本の占領より李氏朝鮮・両班の封建制が改められるべき、とはいかにも文芸春秋好みの認識。
西島秀俊演じる馬海松は、本当は帰国前に結婚しているらしいが、佐藤碧子の他になんと水久保澄子にも云い寄られていた由(Wiki)。こちらのほうがずっと興味があるのだが。誰か水久保澄子の伝記映画を撮ってくれないだろうか。そう云えば池脇は水久保に似ている。あと、地下鉄乗車一番乗りは原信太郎のことだったのだろうか。
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