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[コメント] エイリアン3(1992/米)

終盤、渋い活躍を見せるディロン役チャールズ・S・ダットンの演技は印象的。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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囚人惑星を舞台にエイリアンと戦うエレン・リプリーの活躍を描いたSFホラー映画。『エイリアン』シリーズの第3弾。

前作で生き残ったヒックス、ニュート、ビショップを序盤で安易に殺してしまうストーリー展開には失望。前作で築き上げたストーリーのよさを完全にぶち壊した。

今回は囚人だらけの惑星に不時着したリプリーが囚人たちとエイリアン退治に明け暮れるわけだが、正直、ストーリーそのものにそれほど魅力が感じられない。不時着した際にエイリアンが犬に寄生して人間を襲うというのもかなりマンネリ化された展開で、映像的にも目新しさがない。

おまけに前作はアクション要素に溢れていて、アクションの見せ方も優れていたが、今回はアクション要素自体があまりない上に、エイリアンの倒し方もワンパターンなために、映画としては特に見どころがないまま話が進んでしまい、非常に退屈な印象をぬぐえないのが辛い。登場キャラも多いわりに、個性が確立されていないのも難点。

役者としては、リプリー役シガーニー・ウィーバーは今回、坊主頭にして、囚人たち間でもリーダー格で行動するところは凛々しくていいが、前作ほどのかっこよさが感じられないのが残念。終盤、渋い活躍をするディロン役チャールズ・S・ダットンの演技は印象的。

一つ気になった点しては、途中まで医師であるクレメンスとリプリーとの絡みをメインで描いておきながら、クレメンスをあっさり殺してしまうのがどういう意図のものなのかわからない。恐怖演出も一作目の焼き直し的な部分があり、面白味に欠ける。

とはいえ、犬型エイリアンの造型はよく出来ていて、エイリアンから視点のカメラ・アングルなど、エイリアンの特撮を観る分にはそれなりに楽しめる。

(評価:★2)

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