[コメント] エド・ウッド(1994/米)
人生の長い道のりを行くには誰しも車が必要なのに、生粋の雨男エド・ウッドの車は、どうにもならない程性能の悪いオープンカーだった。
工場出荷時の状態を永久に保つことが出来る、そんな車を持っている人間はただの一人もいない。
にもかかわらず、高級車に傷が一つ付いたと言って、立ち上がれなくなる人だっている。
生粋の雨男エドは、土砂降りの中、それでも嬉々として自分のオープンカーを乗りつける。
一度、どこかに辿り着けば、その間に彼のオープンカーは、雨水でプールになってしまっている。
しかし、彼は、勢いよくドアを開き、大量の雨水を捌き、自らも雨水とともに流されそうになるのを必死にもちこたえては、何事も無かったかのように、また運転席に座るだけ。
そんな瞬間、彼のボロ車は、どんな高級車よりも美しく見える。
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