初めはリサのことを無鉄砲で何を考えているのか分らい女性だと思っていたけど、観終わった後にある場面を思い返してみたら、とっても素敵な女性だったことが判明したですよっ！！

　それは嵐の夜に家に帰ったリサが、何よりも先に部屋のカーテンを開けた場面。一般的に嵐の夜にする事と言えば、雨戸を閉めて窓とカーテンも閉めるじゃないですか。でもリサはそれとは正反対のことをしたんですよね。見ている最中はそんなリサの行動を理解できなかったけれど、その後に彼女が宗介を置いてひまわりの家に行く時の会話でピンときました。リサは宗介のお父さんの船の安否を確かめる共に、その他の沖に出ている船の灯台代わりになる為にカーテンを開けたんじゃないですかね。そして発電機を点けて光を灯したと…。これで危険をかえりみずに船が通る橋を車で渡って家に帰った理由も判りました。リサは少しでも早く部屋に明かりを灯したかったんですね。

　それと嵐の夜にリサとポニョが出会った場面だけど、多分リサはこの時点でポニョが普通の人間じゃない事に気がついたはずだと思うんですよ。だってあんな所に女の子が居る事自体が尋常じゃないし、リサも半漁人姿のポニョに気がつかないはずはないですからね。だからリサは電話でポニョの家に連絡を取ろうとはしなかったんじゃないかな。リサは異形の者を怖がらないし、人間と同様に扱う凄い人なんです。そんなリサのDNAを引き継いだのか、宗介もポニョが何者であっても怖がらないんですよね。この親子は、すっげー！ですよ、本当に！