まぁ童貞なんですが、童貞であるが故にいろいろとリサーチしてみたところ、どうも押井監督の作品にはいろいろと作品中に読み取らなきゃいけないことが多いらしいので 結構リキ入れて画面見させていただいたんっすよ。

あーなるほど、何か戦争っぽいなぁ、ナリは第二次大戦っぽいぞ。ん？でも格納庫にはホニャララインダストリー？つまりここは軍隊ではなく民間企業ってことか…、ほう。 ん？ポルシェ？ワルサーPPK？これは何時代？パラレルワールド？うわぁ、ジッパーの上げ下げの音とかリアルだなあ。結構大変そうだ。まぁ、何か良くわからないとこもたっくさんあるけど、主人公たちのおかれている立場はなんとなーくわかった。あー、ラスト。あー…、そういうことっすかぁ。言いたいことはわかりました。いや、所詮童貞だからわかったつもりなのかも知れないっすけど…けど…

面白くない…。

あの…もう30年近い昔の映画なのでご存じないかも知れないので言わせていただくと、『スター･ウォーズ』っていう映画があったんっすよ。あぁすいませんあの、『スター･ウォーズ』はホントに大したことない映画で、なんか宇宙で戦闘機ビューン！、コーホー…、ボカーン！っつーだけのちゃらいスペースオペラ映画なんでもうホントおこがましいんですけど…。

あの映画のオープニングとか最高っすよ！

もう最初に流れるんですよ。時代とか、その…作品内の世界情勢が。それもご丁寧に文字で、漆黒の宇宙空間を手前から奥に向かって。まぁボクはバカなんで字幕でしか読めないんですけど、そうしてもらえると結構すんなりその世界に入れるんですよね。まぁ、世界に入れりゃ良い映画ってこともないでしょうし、そもそも『スター･ウォーズ』みたいなチャラ坊能天気映画と違って『スカイ･クロラ』には観客に訴えたいテーマとか 一応あったみたいなんで恥ずかしいんですけど、逆に訴えたいことがあるからこそ余計なノイズはさっさと最初に晴らしといた良かったんじゃないかとも思うんっすよね…すいません、童貞がナマ言って。

でも、やっぱ面白くなかった。これは事実っす…。なんか『時をかける少女』とかっつー映画もあるんですけど、あれも似たようなテーマ扱ってるじゃないですか、でもあっちは相当面白かったんですよね。うっかり泣いちゃったし。

ボクなんで観に行っちゃったんだろうなぁ…？あ！あれだ！テレビでバンバン宣伝してたからだ！すごかったですもんね、日テレ。だからきっと悪いのは日テレです日テレ。あいつらきっと本編見てないんですよ！だからあんなネタバレ満載の宣伝も平気で打っちゃうんですよ。そうだよ…そうに違いない！ヤバいっすね…パないっすね、日テレ！あいつらなんでも金にしようとしやがるっすから。

多分ね、ボクもあそこまでプッシュされなかったらそこまで期待してなかったと思うんですよ。ていうかそもそも見に行ってないと思うんですよ。

だから、次からはあんま表舞台に出てこない方がいいっすよ。あ、でも、これ実は押井守氏本人が一番そう思ってるかもしれないすけど。