[コメント] ダークナイト(2008/米)
ヒースが鬼気迫る演技で魅せるジョーカーは、画面の湿度や圧力まで一変させる。超兵器でフル装備のバットマンに、頭脳と爆薬だけで対等に渡り合う姿も痛快。単なる「人気コミックの実写化」という枠を越えた、サイコサスペンス&アクションの傑作。ちと長いけどね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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口をクチャクチャしながら喋る仕草、虚言癖、メイクの剥げ具合、大胆すぎる行動、でもそれら全てが非常にリアルで、決してオーバーアクトになっていないところが凄い。映画であるにも関わらず、久しぶりに「見てはいけないものを見せられた」と思ってしまった。ジョーカー以外のキャラクターたちもみな魅力的で素晴らしいのだが、ヒース=ジョーカーの前では霞んでしまう。
ただ、映画としてあえて難点を挙げるとするなら、いささか上映時間が長い。2時間半が単純に長いというのもあるが、映画の構成の問題で、ジョーカーを捕まえては逃げられ、捕まえては逃げられが繰り返されるため、「ここで終幕か」と思ったところでまだ続くという場面が何ヶ所かあり、そのせいで実際の上映時間よりさらに長く感じられる。テレビシリーズの数本分をいっぺんに見せられたような気分になった。それはそれで贅沢な事なのかもしれないが、映画館が久しぶりだった私には、少々椅子が痛かった。
それにしてもアルフレッドさん有能すぎ(笑)。ゴードンさんも心強い。バットマンは孤高のヒーローのように描かれてるけど、実際のところ仲間には恵まれてるよね。
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