[コメント] ダークナイト(2008/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
特に船のシーンで「絶対押せないよな。」と思いながら。誰かが押してくれたら「直接的な責任は、免れる。」そして両方の船のシーンが、タイムリミットに近づく。
お互いを殺し合わせるというジョーカーの罠が、徐々に判ってきた。
囚人が、「10分前にやっていなければならなかった事を今やる。」(本当に押すのか?)と。でも、あっさり外へ捨てたので安堵した!(このときは、たとえ死んでもいいやと思う)
別の船でも、結局押せない。押して助かったとしても全員が、生涯悔やまなければならない。
あるいは、弁護士リース君を撃とうとする「鉄砲玉」市民になるのか?
犯人だと思った人間を撃ったら人質だった。そんな騙された形で選択?あるいは、結果的に誰かに迷惑を掛ける選択?もするだろう。
しかし、死にたくない、責任をとりたくない。もし死ぬなら他人も一緒に。という人たちへ、これは警告であり挑戦だ。(やっぱり私か!)
今年(2008)観た『ミスト』と並ぶ面白さです。
人間は、生きていく中で普遍的に、大なり小なり、いろいろな局面で選択し判断している。そして、間違っては後悔する。間違わないように情報を集め判断能力(濾過器)を磨く。次回から間違わないように努力する。
でもどこかで責任を押しつける・犠牲となってくれるヒーローを求めている。求めるのは、一般市民というジョーカーなのかもしれない。そして戦争と言う極限状態になれば、誰もがジョーカーになり得る。
見終わった後も、じわっとくる内容でした。これは『それでもボクはやってない』に似る。
さて、時代(世の中)はバットマンが、出てきたから、ジョーカーを呼び出すのか?ジョーカーが出てくるから、バットマンが必要なのか?
俳優ヒース・レジャーは、期待以上だった。ご冥福をお祈りする。(2008年1月22日逝去)
俳優ゲイリー・オールドマンは、悪から善へ?願わくば、あなたのジョーカー役も見たかった。
俳優アーロン・エッカートが、顔を崩して出演する勇気に敬服。善から悪へ。
2008.8.3劇場観(先行)
余談ながら『宇宙大作戦(スタートレック)』カーク船長の善と悪が、分裂する「二人のカーク」もお勧めです。この結論が納得。有名な『スター・ウォーズ』は省略。
そして、今度上映される『ハンコック』 迷惑なヒーロー(宣伝)が期待です。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。