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[コメント] トウキョウソナタ(2008/日=オランダ=香港)
- 投票数順 (1/1) -

★5急に突拍子もないものが出現したり、いかにも不安定な現代を描き続けている黒沢清が、妙に落ち着いて揺れ動く現代社会を、揺れないでぶれないでしっかり描写した家族ドラマだ。 [review] (セント)[投票(12)]
★4まずは、持ち前の不穏さを半透明のオブラートに包み込み、ことあるごとにちらつかせつつ、静かに揺さぶり続ける黒沢演出の繊細さに魅了された。線路ぎわの家から街へと彷徨う父や次男の不規則かつ自然な「導線」が、どうしてこんなに面白いのだろうと関心する。 [review] (ぽんしゅう)[投票(8)]
★2公園の炊き出しや職安の長蛇の列や米軍への公募従軍はリアルに目を背け映画内制度に依拠した戯言。又、家庭が真にリストラクトされるには全てが生半可。小泉は裸体を晒して犯されまくれ!香川は殺され殺せ!その果てにこそ子は未来を穿つべきだ。 (けにろん)[投票(8)]
★4丹念に物語を紡いだ前半は却って黒沢清が映画史上でもトップクラスの瞬発力の持ち主であることを改めて示している。不穏に充実した細部。ケータイ捌きをはじめとした津田寛治の抜群の面白さ。彼が画面外から侵入してきた失業者の列に連なるショットはこの映画の中でも最強のショットのひとつだ。 [review] (3819695)[投票(8)]
★4ホームドラマを描きながら、ホームドラマらしからぬ変なものを見せられたような違和感が、小津安二郎の作品の後味のような。そういう意味で忘れられぬ「ホームドラマの傑作」と私は言ってみます。 [review] (おーい粗茶)[投票(6)]
★4「家族」を「世界」に見立てた黒沢清的『家族ゲーム』21世紀版コメディー。コメディー? [review] (ペペロンチーノ)[投票(6)]
★3携帯電話という形で家庭内に持ち込まれる、「外」との繋がり。井川遥の、生徒の他に誰も居ないリビングにデンと置かれたピアノと、路上から個室へと場所を移すピアノの暗示する「個」の身の置き場所。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
★3役所広司のスケジュールが3日空いたという理由だけで脚本が暴走したという「遊び」。そんな部分に無理やり映画的解釈を求めようとする評論家が哀しい。外国の評価はともかく、正直なところバランスが悪過ぎでしょう。 [review] (sawa:38)[投票(4)]
★4昔から邦画は嫌いな方ではなかったですが、小津をはじめ古い邦画を観るようになってから、俄然今の邦画が面白くなった! [review] (づん)[投票(4)]
★3ずいぶん呑気な母親だなぁ。 [review] (青山実花)[投票(4)]
★4序盤、炊き出しに並ぶ、職安に並ぶ人の列。私たちはそこに、実体験ではなく映画体験としての「終戦直後」を見出す。密航船と孤児で幕を開けた『サッド ヴァケイション』と同じように。 [review] (shiono)[投票(4)]
★4人が感じる辛さや忍耐強さのバロメーターは十人十色。母親が唐突にファンタジー突入なのに驚いたが、でもあるよね、「何でそんな程度で落ち込んでるの?もっと酷い人は沢山いる」って風潮。誰しも一度や二度思ったり思われたり。子供に不寛容な父親に対し寛容さを見せる母親へのひとときの残酷な癒し。この役所絡みのパートは要らない様で実は非常に重要な気がした。 [review] (クワドラAS)[投票(3)]
★4思想と現実との絡みにおける映画の限界。ただしその限界は輪郭を伴って我々の前に現れる が理想はなよなよしくソナタとして消える。 [review] (t3b)[投票(3)]
★5風に舞う新聞紙は寂れた公園に似合う小道具であるが、それが家庭内に持ち込まれたとき、「幸せな家庭」というフィクションは動揺しはじめる。 [review] (パグのしっぽ)[投票(3)]
★3いまそこらにある危機をひとつの家庭に盛り込んで、それなりに怖いホラードラマなのだが、いまいち行動原理がわからない登場人物が多いのが残念。決してつまらなくはないのだけど。2009.2劇場 (チー)[投票(3)]
★2物語をまっとうに語ることへ衒いでもあるかのように唐突に横道へそれて行く。それってまず、面白くないし、かっこよくもない。 [review] (G31)[投票(2)]
★1何のリアリティもこの映画にはない。年齢不詳の小泉今日子がノーリスクで主婦をやるお気楽。香川照之の失業状態に記号的な意味しか見あたらない。万事がこの調子。お気楽な想像上の現実をなぞる。 黒沢清って昔いい映画撮ってたじゃん? どうしたよ? (のこのこ)[投票(2)]
★5黒沢清は嫌いだ! [review] (chokobo)[投票(2)]
★5奇しくも小泉今日子にとっては『空中庭園』に次ぐ家族崩壊劇だが、その描写は戯画化されたファンタスティックで一種恣意的なものであり、それゆえにどこかもの悲しさを持つ。寓意的な再生は、むしろ家族であるというだけの危なげなスタイルの元に初めて成就を許される。これは東京という一種の迷宮の中で、敢えて存在し得る大人の幻想譚であるとともに、歪んだ鏡に映し出された真正のリアルだ。 (水那岐)[投票(2)]
★2この程度のことで壊れていく主婦というのがどうしても理解できず 観ていてイライラした。したがってラストの希望も素直に共感できず 社会を見る視線の違いをはっきり感じた。 (ルクレ)[投票(1)]
★4“これまで”の、“これから”のの間で途方に暮れるオレ(黒沢清作品の一部ネタバレあり) [review] ()[投票(1)]
★3映画的強度に満ちたショット群も衒いのあるコンポジションにてSO-SO [review] (junojuna)[投票(1)]
★4奇妙なバランスで持ちこたえていた家族という名の共同体がそのバランスを崩して瓦解し、関係を再構築して「更正」するまでの物語。息子の信任を得ている母親の強さとそうでない父親の軽さの対比が印象的である。 (Master)[投票(1)]
★4黒沢清にしては普通でした。 [review] (みそしる)[投票(1)]
★3話が暗い。日本映画はこんなのばっかか。当時の世相を反映してか学級崩壊、リストラ等々のエピソードが入り、さらに突拍子もない話へ行く。最後のシーンが希望を感じる。(2018/05/09/AKMYC) [review] (USIU)[投票]
★4ひどい話なんだけど、日本人なら全否定はできず、懐かしさも感じる。救いがなさそうで、ある。そのバランスを楽しめる映画。 (irodori)[投票]
★4これを観て、地道にコツコツがんばらなきゃなんて思ったピュアで呑気な自分に危機感。。。 (しゃけはらす)[投票]
★4役所広司が突然登場、コミカルタッチに。この役所が絡んだ奥さんのエピソードが突拍子もなくて、またいつもの黒沢脚本かと、そして別のストーリーが考え付かなかったのかと残念。ただ息子2人との対話シーンは我が家で昔あった情景と同じでハッとする程リアルでいい脚本でした。 (KEI)[投票]
★3映画において「家族」を描くとは、「食卓」を描くことなのだろう。『ゴッドファーザー』然り『家族ゲーム』然り。そしてこの映画でも印象的な「食卓」の場面が登場する。 [review] (緑雨)[投票]
★3毎日の食事の隣り合わせにある恐怖。ゾクゾクするには程遠いでき。 (動物園のクマ)[投票]
★4人は起きてる時にボーっと夢を見てて、それは痛い目に遭わないとなかなか覚めない夢らしい。生きるって状態が、いかに不安定なことか。 (Ryu-Zen)[投票]
★4ひどく屈折した描き方するもんだなぁ。しかしそれがあるからこそラストの涙に意味が出る。音楽は相変わらず個性的で◎。86/100 (たろ)[投票]
★3例の場面に『他人の顔』の一場面を連想。アンジャッシュの児嶋が意外とハマっている。ドビュッシーはフランス受けを狙っている気がしないでもない。他がいいだけに意味不明な役所広司のパートが腹立つ。 [review] (TOMIMORI)[投票]
★3魅力は…あるにはあるんだけど、なんだか全員の脳みその中身がぜんぜんわかんない。?マークのまま進んで、?マークのまま終わってしまった。 (あちこ)[投票]
★4意図的に違和感を出すように仕向けたのだろうが、それでもやはりラストには疑問が残る。あまりに安易すぎて拍子抜けした。しかし映画的強度に満ちたショットの数々に鑑賞中魅了されっぱなしだったのも事実である。それを踏まえて☆4。 (赤い戦車)[投票]
★3家族がそれぞれ依存し合わずに、家族の一員であると言う「役」を演じているに過ぎない関係。これも現代ではある意味普通なのだろうか。 (NAO)[投票]
★5「間宮」も「吉岡」も居ない世界。 [review] (夢ギドラ)[投票]