[コメント] ブタがいた教室(2008/日)
脚本があってないかのような何が飛び出してくるか分からない面白い映画だった。劇映画であって、ドキュメンタリーでもある不思議な映画だ。俳優全員が「家畜とペット」についての考察を1年を通してやっている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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カメラのレンズを通して俳優が1生徒になりきってしまうその素晴らしさ。彼らのセリフはほとんど脚本にないものだろう。自分で考え自分で発言する。それは生の人間の言葉だ。ある意味、脚本のないディスカッション映画だとも言える。まさにフリートーキングの嵐である。
映画から何かが生まれてしまうその瞬間を観客たる僕たちが感じてしまう。映画の可能性を、広さを、大きさを感じてしまう。映画を見終わってからは「家畜とペット」として2時間近くただ考えたのではなく、映画から創造される大きなチカラを感じ取り、映画ファンとして観客としてではあるが、これに参加出来得た自分を嬉しく思った。
たまにはこんな考える映画もいいですね。思いがけず感動し怒涛の涙でした。
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