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[コメント] ラースと、その彼女(2007/米)

ビアンカはラースと世間との潤滑剤として必要だったんだ、と思う。いや、潤滑に変な意味は持たせてないからw レヴューは推測の域を出たり入ったり。いや、出たり入ったりにも変な意味は持たせてないからw
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







自分が生まれてきたきたせいで母が死んだ・・・。

おそらく、兄が家を出た後ずっと父と二人で暮らしてきたラースは、人嫌いになった父が酔うたびにこうした罵詈雑言を浴びて育った、のかもしれない。

自分は望まれて生まれてきたわけじゃなかった。少なくとも父にとっては。

その思いがきっとラースを「女性嫌い」にさせてしまったんだと思った。

ラースと母親を繋ぐものは、生まれてくる自分のために母が編んだブランケットだけ。

兄嫁の妊娠はラースに自分の過去を思い出させる。

精神的に脆いラースは、(自分よりもっと壊れやすく感じる)女性との接触を拒む。

――また僕が壊してしまったら・・・。

その思いから女性との距離をついつい多めに計ってしまう。

彼が成長する上で不足していた母性愛を女医が埋め、彼の人としての存在価値を周囲の者が教えてくれたから、彼はもう大丈夫。

きっと大丈夫。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)青山実花[*] tkcrows[*]

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