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[コメント] 母は死なず(1942/日)

むしろ「妻は死なず」だろう。菅井一郎が入江たか子に寄せる男の情念は揺るぎない。
shiono

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







妻との関係を己のものとして独占しながら、思春期の息子の幼い恋(とその若さ)に嫉妬心を抱くなど、執念深いオスの色気が根底にある。そこを毅然としたダンディズムで演じる菅井が格好いい。妻の遺書を息子に見せるクライマックスは台詞とは裏腹にとても暴力的だ。

(評価:★4)

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