[コメント] スラムドッグ$ミリオネア(2008/英)
いくつもの時制を行き来するフラッシュバックの連続、兄弟を軸としたラブストーリー、「クイズ・ミリオネア」という番組のフォーマット、インド映画(風)としての意匠、いくつもの形式が提示されていくなかで、それらを繋ぎとめ様式美を凌駕するアクションに満ち溢れた快作
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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とりわけ最後の群舞シーン。様式美を前面に打ち出したいわゆる「マサラムービー」は苦手だったが、本作はその群舞シーンをエモーショナルなものとして受け容れさせるだけのアクションと巧妙な伏線(例えば歌は下手だけど踊りは上手ねという少女時代のラティカのセリフとか、司会者が嬉しいときには踊るものだと誘い水を向けても踊らない主人公とか)に満ちていた。「トレインスポッティング」を90年代イギリス映画の代表作品とするなら、本作はインド映画の形式を借りた00年代を代表するイギリス作品と言ってよいのではないか。
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