[コメント] バーン・アフター・リーディング(2008/米=英=仏)
あのシーンを描くためにすべて作ったとしか思えない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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家の持ち主でもないわけのわからない男に有無を言わさず殺される。言い訳する時間も、殺される予感さえない。 殺されれば主役だろうと脇役だろうと物語から即退場。しかし物語は終わらない。これぞ理不尽。でもリアル。
その後に物語で起こりうる普通の殺人が行われるのも前の殺人の理不尽さを強調し、それと同じような割合で、他にも理不尽が起きていることを感じさせるし、物語的に注目されない殺人や、現実の事故でも、殺された人間にはそれまでの生活があって、その上で、理不尽と、強制退場が起こっていることを感じる。 学ぶべきもののない現実にはそんな理不尽があふれているのだ。
『ノーカントリー』で撒き散らした理不尽の受け手側を描いた、これぞ『ノーカントリー』の次にふさわしい作品だ。
衛星視点から始まり、衛星視点で終わるのもそういう理不尽がどこかしこで行われていることを感じさせる。
あれ、これコメディだったっけ?ww
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