かたやヒトラー暗殺計画とかたやクーデターと各人の思惑があり、一つにまとまっていなかったように感じた。進行だけみると杜撰な計画のように見えるが、軍人側と政治家側に溝があり、トム・クルーズ も首謀者でなく実行者であって、全体をコントロールできていないのが原因なのだろうか。

　しかし目的に向かって一直線に進む軍人側と、失敗した時のことも考慮して引き気味の政治家側の立場の違いは面白かった。この話が映画化（ドラマもあったな）されるということは、ドイツでも高評価されているのかな。ラストのエンドロールや関係者のインタビューなどで表現してもらえば、彼が失敗しながらも行動したことに意味が出てくると思う。